読む毒

イヌ

2018年7月11日 カレー

朝6時過ぎに寝て10時前に起きた。夜遅くからずっとシュタインズゲートのアニメを見ていた。その前の5日間は全休と自主休講を組み合わせて5連休をしており,その間したことといえば新しくもらった着物をきて近所の商業施設に新しい箸を書いにいくとか,アニメを見るとかだった。

そのまま11時まで布団から出なかったが時間がやばくなりそのうち急いで身支度をして家から出た。

Amazonで買った折りたたみの日傘を初めて持っていった。

 

電車の中ではほうじ茶ラテのペットボトル飲料を飲んでいた。最近はこれが習慣化している。その日の体調によってはほうじ茶ラテのにおいが,小学校のころ雑巾がけで絞った水を溜めて黒く濁ったバケツの中の水の匂いと同じように感じられたりする。

似たような例では麦茶とタバコの後味が似ているという話がある。これは完全にどうでもいい話だけれど麦茶の味というと,初めてキスをしたとき,たしか高校2年生の梅雨で寝坊して学校に行くのが嫌になって嫌だなあと思いながらLINEしていたら家に来ていいと言われたときで,そのときキスする前にお互いに麦茶を飲んだからキスの味が麦茶だったことを思い出す。

麦茶とはあまり得意な後味じゃないので記憶に残る。コンビニでもあまり買わないことにしているが,高校生の時に自販機で安く売ってて容量があったから渋々飲んだのも記憶にある。

 

そんなことを思い出しているうちにJR中央線 水道橋駅について,その辺にある大学の大学生たちをかき分けながら神保町に向かう。

真昼間の神保町にはサラリーマンと外国人と大学生がたくさんいた。暑かった。気温は見てなかったが32℃くらいあったらしい。

折りたたみの日傘を差して歩いていたら,日傘をしていることについてすれ違いの人間が後ろ指を指すような声を出していたが,このクソ暑いなか理由もなく日陰に入るための工夫をせずに体力を消耗しているヤツは全員アホだろうと思ったしそう言ってやりたかった。

神保町のマックに着いて,待ち合わせしていた2人と会った。

高校生の頃にその友達とは全く関係ないない人たちと神保町で遊んだことがあって,そのとき待ち合わせた席と偶然同じだったのを思い出した。

 

神保町にカレー屋が多いことを友人が指摘したので確かにそうだなと思った。友人が新歓か何かで神保町のカレー屋に連れてかれて,パクチーを売りにしているカレー屋でパクチーを食べなかったことを話していて頭に残った。もう1人がパクチーってどんなものなのか分からないと言ったので,でかいパセリのようなものだと答えた。

 

それから店が小さいが人がたくさん並んでいるラーメン屋で小1時間並んで待った。炎天下にさらされて,寝てなかったことも相まってわたしは口数が少なかったが友達は元気にバイトの話などをしてはしゃいでいた。

 

店内は狭くて,店員が5-6人くらいずつまとめて店内に入れて,お客さんに番号をつけて,点呼を取るようにそれぞれの番号から注文を聞くスタイルで初めての体験だった。ディズニーランドのアトラクションみたいだなと思った。(ディズニーによく行く人は全然そうは思わないだろうけれど)

 

出てきたラーメンは思ってたよりデカかったので,ボブネミミッミのレッサーパンダを見たポプ子のような気持ちになった。食べたら美味しかったので少し笑ってしまった。その日はほうじ茶ラテしか口にしてなかったので胃にいきなりたくさんぶち込むと悪いのではないかと思ったが平気に全部食べれた。となりで冷やしまぜそばをたべていたサラリーマンは,笑いながら食事するわたしのことを不気味に思っただろうと思う。

 

食べ終わると友人の1人が講義に間に合いたいとのことですぐ帰った。残った友人と神保町ブックセンターに行きたかったので入ろうとしたがカフェが高そうだったのでやめた。でも中は見たかったので(岩波と提携していると聞いているので岩波オンデマンドの数学書が揃ってるのか興味があった),入ればよかった。

古本屋が並んでいる光景をすごいね〜と見ながら書泉グランデに入った。途中で明倫館を通ったときに,そういえばシャッターの閉じてない明倫館を初めて見たなと思った。

書泉グランデでも特にやることはなく(わたしは数学書を読めるのでやることがあったが友人はなさそうだった),解散した。

 

大学に戻り,図書室で"曲面の幾何構造とモジュライ"を借りた。書泉グランデでパラ読みして以外と読みやすそうだと感じたのと,タイヒミュラー空間に興味があったからだった。

図書室から教室に向かう途中で次の授業の担当教員と居合わせた。でも自分の顔は覚えられてないだろうと思った。

16時から18時まで授業があったので参加した。この講義に出るのは10回くらいぶりだった。大学に入ってから唯一会話らしい会話をした同クラスの生徒がいくつか前の席に座っていたが話すことがなかった。

 

18時から理科大でゼミがあったので移動した。数学科のゼミ室のあるフロアの壁際で床に座って他のメンバーを待った。数学科の教員がたまに出入りしていて,授業に出てないので気まずかったがまだ顔は覚えられてないから大丈夫だと思った。メンバーが3人集まってもまだ床に座っていたので屯する中学生みたいな気分になった。そのへんの床に座って数学の話をする中学生はいないだろうが。

 

ゼミ室から飯田橋駅神田川を見た。神田川は緑色に気持ち悪く濁っていて,似たようなものを横浜の夏でも見たと思った。爽快感のない最悪の川だ。ハウルの動く城ハウルの気分が落ち込んで体から気持ち悪い粘液を出したときの粘液みたいな川だった。

その真横を颯爽とすぎる黄色いラインの描かれた車体の中央線は見ていて気持ちが良かった。

 

ゼミの後半ではゼミと並行して読んでる本と少し違う内容を1人がレクチャーするとのことになり,知ってる内容だったので他の本を読もうと思ったが,眠くなって本も読めなくなってきたので本当に何もできなくなりスマホでエロ漫画を読んでいた。その様子を見られていて苦笑された。

 

収束の話をしていて,途中で「nを大きくして1000回に一回必ず近傍からはみ出るみたいな振る舞いはダメなわけです」みたいなことを言っていたのを聞いてなぜかウケてしまった。他の話も含めて良い解説をしていた。上から目線みたいになってしまうが料理を食べて美味しかったと言ったのが同業者か客なのかによって上から目線か褒めの言葉なのか変わるのはおかしいことで,同様だと思ってほしい。

 

ゼミの後寄り道して少し人に会ったがめぼしいものがなくお腹が空いたので帰宅した。帰りの中央線が異様に混んでいて背中や尻のあたりが知らない人と密着していて,もう2度と電車に乗りたくないと思ったし,これだけ混んでたら乗ってる人みんな不愉快だろうなと思った。

 

帰宅して,眠り眼でこれを書いた。