むかし話。
中学生の頃に通っていた塾がある。そこに国立の中学に通っている男子生徒がいて,彼と仲良く話していた。
ある日彼が将来の夢を語っていたのを聞いた。
この話には彼の友人が登場する。その友人は,将来の夢についてネパールの山脈でうどん屋を営むことだと語ったらしい。そのために有名大学の薬学部に進学し,薬剤師になってお金を貯め,その貯金でうどん屋を開くというのが将来の計画だそうだ。
その話に感銘を受けた彼は,その時がきたら自分もネパールへ同行する,それが自分の将来の夢だと誓ったらしい。
この話にはオチがあり,彼が言うにはネパールの危険地域に長期滞在した日本人が日本に生きて帰国できる割合は70%であり,友人と2人揃って帰国できる確率は1/2以下であるらしい。つまりこの夢を叶えたとき,帰国するときにどちらか1人は高い割合で死んでいる(あるいは2人とも死んでいる)のだと笑って語っていた。
今思い出すと最高にBLだなと思う。
ちなみに彼から5000円借りたことがあった気がするが,会ったら返そうと思ったまま二度と会っていない。