読む毒

イヌ

2019年7月22日 プロメアの感想

プロメアの感想です。

ネタバレ全開 (ちなみにわたしはネタバレについてこと細かく注意する宗教的な立場を取っていないので細かく注意しません)

 

先月からずっとお金が入ったら映画を観に行こうと心に決めていた。

お金が入ったので今日は最寄りの映画館でプロメアを見てきた。

海獣の子供かプロメアかだったから見ようか悩んでいたが,最近の暗い気持ちを晴らすべく派手な映画を見ようと思ってプロメアを見た。期待通り,派手だった。

(実は家を出たのが上映開始時刻の25分前で,映画館は電車で4駅ほど遠い場所にあるからこれ間に合わないのでは?と思っていたが,バスと電車を適度に組み合わせたらギリギリ間に合った。これが変分原理というやつですね)

 

映画を観た後にイラストとか感想とか調べようと思ったけど,長ったらしい他人の感想を見たりpixivから好きなイラストを探し出す気力がなかったので逆に感想を書くことにした。箇条書きで書いていく。

 

・バーニッシュの差別や迫害の解決について

ある属性の"ひとたち"が既存の人類社会の形に相容れないため,マジョリティである人類社会から迫害を受けたり,対立が起こるというタイプの作品は最近よくある。
例えば東京喰種はそうだろうし,現実での差別や迫害をテーマにした作品などは全てそうだろう。

こういった作品のいくつかでは最終的にその属性のひとたちが全員"ふつうの人間"になるという治療をもって,"解決"となるエンディングがあることが多い。

自分はこのタイプのハッピーエンドはどうかと思うことがあって,迫害されてきたひとたちのその属性は確かにアイデンティティであって,それを消すことは解決ではないだろうと感じる。

今日見たプロメアもバーニッシュがすべて人に戻りエンドという内容だったが(巨大なネタバレ),これに対していまいったツッコミは当てはまらないだろうということを最初に書きたかった。 バーニッシュの問題とは,プロメアが地球に来てしまった事故が由来であり,これは属性の問題というよりは事故の問題だろうと感じた,というだけ。

 

・ロボットについて
事前情報はほぼ何も調べていなかったがツイッターでイラストが流れてくるので登場人物の顔はなんとなく把握していた。
冒頭からロボットがたくさん出てきて,イラストではあんまりロボットを見なかったので(たぶんイラストレーターの方が大変であんまり描かないのだろう),「ロボットが出る系なのか」と身構えてしまったが,ロボットそのものは道具的な存在であってあまり強調されていない感じがロボット系アニメに馴染みのない自分でも受け入れやすかった。

特に簡単にロボットが破壊されて,新しいものに乗り換えたりする感じは道具的だなと思った。
(なんとなく知っているロボット系アニメはロボットに対して強い執着を持っているイメージだったが,プロメアはあまりそうではなかった)

最終的にドリルが出てきたり,ロボットが天体規模でデカくなったりするのはいつも通りだなと思った。(と言ってもグレンラガンは少ししか見てないのでにわかなことしか知らないが)


・冒頭や最初の火消しと戦闘シーンについて
冒頭の世界各地でのバーニッシュが描かれるシーンは映画の開幕っぽくてよかった。

最初にガロとリオが戦うシーンは東京モード学園のCMのかっこいいやつが30分くらい続いてるみたいな感覚があってすごかった。

 

・BGMについて
よかった。自分は映画でBGMが場面に合っていないとセリフとか演出とかがすべて芝居っぽく見えてしまうのだが,あまりそういうことはなくて,熱くてハードでシリアスなシーンでもノリノリで見ることができた。

 

・クレイについて
堺雅人が本気で叫び声を出してるのが聞けてめちゃくちゃ面白かった。

 

・リオについて
リオの服装がだんだんはだけていくのがえっちだった。特に終盤にはリオが上裸になってガロと二人で並んだことでふたりの体格の対比が,いや,これ以上は気持ち悪くなるのでやめておこう。

 

・キスシーンについて
めちゃくちゃ良かった。ガロとリオがキスするの,めちゃくちゃ良かった。


おわり