読ん毒

9歳の女児です。東京大学理科1類を目指して浪人をすることになりました。このブログを読むとあなたの貴重な時間が消えます。

2017年5月30日 幻想の遺伝子

薄々分かってると思うけれど、僕の日記のタイトルは日記の一番最後の文章から取っていることが多い。今日は前半は音楽の話、後半で幻想の遺伝子の話をする。

 

今日は9時くらいに起きた。7時43分には起きれなかった。それから二度寝して、14時半になってからやっと起き上がった。


その間に夢を見た。変な夢だった。俺が女の子になってレイプされそうになって抵抗して男を殺す夢だった。なんでこんな夢を見たのか全く分からない。レイプされそうになったのが俺ではなく、レイプしようとした男こそが俺だったのかもしれないなと少し思った。

 

People In The Boxの『聖者たち』という曲が昔好きだったことをふと思い出した。寝られない夜にこれを聞くと、いつもすぐに寝られた。この曲が出てから2年8ヶ月も立ってることに驚いた。時間はこんなに変わってしまった。

 

『飛行船』『聖者たち』
https://m.youtube.com/watch?v=UCDg5gLGMAY

(このMVの後半の曲)

 

歌詞は詩的すぎて曖昧で難解に聞こえるが僕は好きだ。声や曲調も、マスロックな構成も好き。

 

どうしてこの曲は”聖者たち”なのだろうか、それが3年経った今も分からない。聖者たちはなぜ終わりを告げて欲しいのか。それは今は分かる気がする。

 

『ニムロッド』
https://m.youtube.com/watch?v=LME2bCe3_J8

 

『旧市街』
https://m.youtube.com/watch?v=S0TOzCdI2OQ

 

マスロックと言えば、the cabsなんかが僕は好きだ。もう解散してしまったバンドだけれど、優しい声と、繊細かつ空想的な歌詞と、なにより曲が本当にかっこいい。

 

『Anschluss』
https://m.youtube.com/watch?v=5BSJ4NIotp8

 

『二月の兵隊』
https://m.youtube.com/watch?v=6qsXxKawUos

 

cabsで一番好きな曲は『花のように』だけれど、ここに載せられる音源がないのが残念だ。既に解散してるバンドなのでSound Cloudとかなら海外から違法アップロードされてると思うけど。

 

歌詞が本当にいいのでツイッターでthe cabsの歌詞botをフォローするなり、ググってみるなりしてくれたら嬉しい。ちなみに解散はドラムが失踪したことが原因で、メンバーたちの現在は ボーカルはKEYTALKに、ドラムも一人で活動を再開していて、ベースも違うバンドでやっている。cabsで歌詞を書いていたのはドラムで、今はÖsterreichという名前で曲を出している。Österreichの歌詞も良いので、聞いて見て欲しい。Sound Cloudでたくさんの曲が聴ける。

 

それとSound Cloudっていうのは音源投稿専用のサイトで、YouTubeから映像を抜いたみたいなもの。休日に有名じゃないアーティストの色んな曲を聴き漁るのが趣味だったが、最近は全くしてないな。

 

他にも最近好きになったバンドに、”忘れらんねえよ”とかがあるけれど、この辺で話を切り上げる。

 

 

 

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Peopleの『聖者たち』という曲には、「噛み合う蛇」という歌詞の一節がある。噛み合う蛇とは何だろう。

ouroborosは自分の尻尾を噛む大蛇で、無限の象徴として捉えられてきたが、それは、噛み”合う”蛇ではない。少なくとも1匹より多くの蛇がいて、互いを噛み合っている。喧嘩でもしているのだろうか。なぜ喧嘩をするのだろうか。ちなみに毒ヘビは自分の毒に対する抗体があるので、毒ヘビ同士で噛み合っても毒では死なないらしい。

 

「噛み合う蛇」とは「絡み合う蛇」のことを言ってるのではないかと思った。

蛇は交尾をするときに情熱的に絡み合う。そして数日間、ずっと交尾をしているらしい。こんなに強く絡み合っていると、傍から見たら、締め殺し合ってるようにしか見えないのだけれど、彼らにとっては情熱的なセックスだ。そんなことって人間にもあるよなと思った。

 

外から見たら憎み合ってるようにしか見えないけど、それが本人たちにとっての愛情表現みたいな。そんな捻くれた生き方は僕はしたくない。

 

噛み合うような交尾もある。鮫とか猫とか。人間もセックスしてるときに甘噛みをする気がする。


ネコ科の動物がオスがメスの首を噛み付くのは有名だ。あれは、オスのペニスに逆トゲがあって、挿入時は問題ないけれど抜くときにメスの膣内が引っ掻かれて痛くなるので、それでメスが暴れるのをオスは首を噛んで抑えるらしい。膣内に引っかき傷を作るのは、その刺激によってメスが排卵する仕組みを持ってるからで、そうする理由もきちんとあってなんかこれ以上書くのは面倒だから書かないんだけど(知らないのではない)。痛そうだなあと思った。その点、人間のセックスは基本的に気持ちいいから良い。人間は一年間発情期の珍しい生き物で、そして何度もセックスをする習性を持つ。ただ年間発情期のために毎月の月経があるのは痛いよなあと思う。

 

蛇の話に戻る。蛇の精子は1度の射精でメスの体に1〜2年も生き残るらしい。人間からすると怖い話に聞こえる。精子を体内に保管する生き物はわりと普通だ。ゴキブリとか。テレゴニーというのは、こういう性質を見て昔の人が勘違いしたんじゃないかなと思うこともある。

 

テレゴニー(telegony)というのは、先夫遺伝とも言われるもので、かいつまんでいうと、メスには以前交尾したオスの遺伝子を保存する機能があって、今のオスとの子供の間に前のオスの遺伝子が影響して生まれてくるという説だ。ハエなど一部の動物に実際にテレゴニーを持つ生物がいることは既に明らかになっている。


19世紀後半までは人間にもテレゴニーがあるという迷信が広くあったが、今では証拠がなくどちらかと言えば否定されている。しかし、まだ有力ではないがそれを肯定する説もそれなりにあるらしい。

 

Wikipediaによると、
精子による女性生殖器内の体細胞への侵入、妊娠による胎児の細胞を経由したDNAの結合、精子から放出されたDNAの母体体細胞への取り込み、母体血中に存在する胎児のDNAによる影響、体細胞への外来性DNAの編入、精子や胎児に含まれるRNAによるエピジェネティックスな非メンデル遺伝”などがそれを支持する根拠らしいが、どのくらい妥当なのかは僕には分からない。ソーカル事件という話もある。それっぽい単語が並べられているからって、鵜呑みにしてはいけない。

 

もし人間がテレゴニーを持つという話が本当なら、何だか遣る瀬無いなと思えてくる。セックスなんて、きっとそんなに慎重に選ばれて行うものじゃない。でも子供が昔の夫に似ていたからってなんなんだ?僕は自分の子供が欲しいなんて全く思ってない。それなのに、なぜ嫌な気持ちになるのか分からない。俺は生殖したいなんて気持ちを持ったことは全くないはずなのに、胸が苦しくなるし、脳の後ろ側を舐められているような嫌な感触がやってくる。テレゴニーが事実だという話自体が嫌だと思えるけれど、僕がその話を聞いて嫌だと思う程度の生殖欲求が僕にあることを知らされるのはもっと嫌だ。個人の幸福を求めるとき、生殖はあまり効率が良くないということは現代人なら誰でも知ってるだろう。
セックスは嫌いじゃないが生殖に興味はない。なのに、脳はそうじゃないのかな。俺が思ってることと、体が本能的に湧き起こす感情が不一致を起こしていると、すごく嫌になる。本当に俺の意思ってなんなんだ、そんなに貧弱なのかと思ってしまう。
テレゴニーの話はこれ以上したくない。僕は人間にはテレゴニーなんてないと思う。嘘だろう。膣内という殺菌能力の高い環境で、精子が無駄に生きてるはずがない。人間の生殖形態は他の動物と違うところも多い。というか生殖形態なんて千差万別だ。

きっと人間には今の恋人が他の誰かとセックスしていた過去を認めたくない気持ちが根付いているから、テレゴニーなんて幻想を生み出してしまうのだと思う。しかし、テレゴニーを本能的に理解してるから、恋人の過去のセックスを認めたくなくなるのだと言う人もいる。そこまで言われると分からなくなる。

テレゴニーと、テレゴニーの否定と、どちらが幻想なのか、俺は分からない。